こんにちは。
先日実家に帰ったら、 懐かしいものが出てきました。
これは独身時代のお小遣い帳です。
買ったものや貯金額、○○を買うにはどれくらいのお金がいるのか?、家計簿的なものと奨学金返済計画を書いていました。
これを見て、独身時代に返していた奨学金のことを思い出しました。
以前、どうやって返したの?と聞かれたこともありましたし、話題になっている今一度記事にしておきます。
Contents
大学時代、奨学金をいくら借りたの?
私が借りていたのは学校独自の無利子の貸与奨学金でした。
奨学金が充実している大学でして、大学は奨学金を借りて行くことが決定していたので、無利子の奨学金が借りられそうかどうかは重要でした(勉強内容や施設なども重要でしたが)。
借りた金額は
月6万円×12ヶ月×4年。つまり、288万円です。
月々約16,000円を15年かけて返せばいい計算です。
学生の時は「15年かけて返せばいいんでしょ?月16,000円なんて楽勝っしょ♫」と思ってました。アホウです。
15年かけて奨学金を返してたらやばかった件
卒業してから気づいたんですよ。
これ15年もかけて返してたらやばくない?37歳だよ!
あと、これからの人生を考えると貯金しないとやばくない?
37歳までにどんな人生を送っていたいかという話にもなります。
24歳の私が書いた計画表(先ほどのノートに書いてあった)によると、24歳のペーペー(私)が夢見ていたのは
- 1年後(25歳) 車を買う
- 3年後(27歳) 結婚相手を見つける
- 10年後(34歳) 子供2人、家のために100万円貯金
「車を買う」には最低100万円、「結婚相手を見つける」には…いくらかは謎ですが(笑)結婚資金はかかります(当時の自分は150万円で考えていた模様)。「子供2人、家のために貯金」するためには…いくら必要なのか今でもわからん!!!!
何が言いたいかというと、これを達成するにはさっさと奨学金を返さないとまずいということです。人生がこうなるかどうかは知らないけれど(書いた当時は結婚予定も何もない)、こうなりたいのならお金が必要だと考えました。
この辺りの考えを追記したのがこちら↓
独身で奨学金をほぼ返し終わり(繰上げ返済)貯金もする方法とは
実家に住む。
実家から通える場所に就職しました。結婚してタイに住むまで実家に住んでいました。ここが最大のポイントです。
車は資金が貯まるまで買わない。
卒業後数年ほどは車を持っていませんでした。
都会の方なら当たり前かもしれませんが、バスも電車も無いど田舎で大人になっても車を持っていない人なんて自分以外知りません。車が無いと生きていけないレベルの田舎です。大抵親が買ってくれるとか、社会人になったらローンで買ってしまいます。
私は大学時代に乗っていた原付を使って通勤していました。晴れの日はいいけど、梅雨時は大変でしたね。あと、「原付に乗ってる女子」としていい持ちネタになりました。
月10万円+αを貯金する。
当時の給料は残業して20万円……は滅多にいかないくらい。17万円程度でした。ボーナスはありません。
そこから必ず10万円を貯金、残りで生活していました。
といっても、1〜2万円程度は食費にあててまして。家賃・光熱費などは払っていません。なぜか自治会費を払わされていたことが記録に残ってるんだけど何だこれ!(笑)
自由に使えるお金は月5万円程度だったでしょうか。なるべく余るように生活をしていました。
ど田舎20代独身女性の【お小遣い】月5万円の使い道
- 【オタ活】CDを買ったりファンクラブに入ったりライブに行く。ライブは半年に1回。CDやライブの予定に合わせて月割りで貯金。田舎から遠征は大変なんだぞ!ライブのために仕事してた。
- 【読書】月1万円程度。週末読書するために仕事してた。
- 【服】月1万円程度。会社には制服で行くから服があまり必要ない。全く買わない月も。
- 【ランチ・ディナー代】月5000円程度。家で遊んで節約することもあった(笑)。友達とランチ行くために仕事してた。
- 【携帯】月7000円前後。当時は格安SIM無いから高かった。
- 【化粧品】月数千円前後。記録によると、5000円のマスカラを半年に一回買うために月1000円のマスカラ貯金してた(笑)。
- 【会社の飲み会(これが小遣いなのは不本意だが)】月3000円程度。歓送迎会だと高くなる(苦笑)。無い月もある。
あとは不定期に入る友達の結婚式代でしょうか。ご祝儀3万円、ヘアメイク代5000円、二次会代や交通費・服やアクセ代(女性は毎度同じになるのはまずいのよw)などで5万円ほどは飛んでいきます。これも予定が入った月から月割りで貯金しておきます。
20代の若者としてはしょぼい生活な気がしますが、田舎なので遊ぶところがありませんでした。結果としてよかったです(苦笑)。
月10万円の【貯金】の使い道
さて、私が10万円の貯金をどこに使っていたかというと…
120万円の車をキャッシュで買う。
ガチ田舎の原付女子…も限界が来てまして。
入社ン周年記念に新車の軽自動車をキャッシュで買いました。
奨学金を返済することが最重要では?と思われるかもしれませんが、奨学金は無利子だし(本来は)37歳までに返せばよいものなので、手数料や利子が付かないことは利用したほうがいいです。
車のローン組むなら少し奨学金の返済を遅らせて(とはいえノルマ分は返しつつ)、車をキャッシュで買った方がよいということです。
奨学金を返す。
年40万円以上返して、30歳前に返すのが目標でした。もっといえば、29歳くらいまでに返すのが理想です。
30歳前を目標とした理由は、23歳当時の私は30歳前に子供を産みたい(=出産で産休・育休を取る、つまり収入が減る)と考えていたからです。結婚相手いなかったけどね!!!
結婚資金
これな…。いくらかかるか・いつ結婚することになるか分からないから貯めておこう!!と独身者には大声で言いたい。
特に女性は男性よりお金がかかります。ドレス代とかヘアメイク代、お花代が高い。
席次表や席札を手作りしたり、下着をフリマで探したり、お花は親に作ってもらったり(ありがたい)、ドレス代ケチることになるよ。(なったよ!)
自分で言うのもなんですが、出席者から見たらケチったな…と思わせる要素はあまりなかったと思いたい。当たり前ですが、引き出物もプレゼントもお車代もちゃんと用意しました。早期予約割引とかは利用しましたけど(笑)。
月10万円貯金していなければ、結婚式は挙げられなかったです。
たまに旅行
こんなんでも定期的に計画を立てて旅行をしていました(おじゃんになった計画もあるけど)。
旅行のために積立金を貯めていたし、格安日帰りツアーとか、友達の家に泊まるとか、節約しながらではありましたが。半年か1年に1回ほどは出かけていました。
20代独身のうちになるべく奨学金を返すには?
- 大学の奨学金制度が充実しているか・無利子の奨学金があるか調べる。できれば自分の成績・親の所得でも借りられるかまで調べる。
- 実家で暮らす。(最重要)
- 娯楽や誘惑が無いど田舎で暮らす。
- 数年は車を持たない。
- 月10万円の貯金。(2番目に重要)
恵まれすぎとは言うけどさ…
言いたいことはわかります。恵まれすぎですよね。
軽自動車も買えれば、好きなアーティストのライブにも行けるし、友達とランチしたり、格安日帰りツアーにも行ける(笑)わけで。
これを全部しなければ、実家暮らしなら2年くらいで完済できたでしょう。
そしたら、仕事が大嫌いな私は鬱になっていたでしょうね…。
子供がいないからだ〜とか社会人なら一人暮らししろ!と思われるでしょう。その通りです。
逆に言えば、これくらいの恵まれた環境でないと20代独身のうちにほぼ奨学金返済は無理です。
一人暮らしだったら、遊びに使えるお金はありません!
甘えといえばそれまでですけど、社会人になって数年はストレス溜まって仕方なくって。
転職したかったけど、「1年持たなかった」って言われるのも嫌だし、嫌なのが自分のわがままなのか会社がダメなのか新人にはわからず、3年は勤めようと思っていました。
メンタル弱いので3年以上堪えるのにライブとランチと旅行は重要だったんですよ!
奨学金完済できていなければ…?
結婚できなかった。
結婚するときに旦那の親がうちの親に「奨学金どうするの?」的なことを言ったそうで。
そりゃそーだよなぁと私でも思いますよ。親ならすごく心配でしょう。
私も子供の結婚相手が奨学金を借りてたら「奨学金どうするの?」って絶対言います。しかも、結婚相手(私)は不本意ながらも寿退社予定でしたからね…。相手に奨学金はあるからと言って反対はしませんが、相手が何も考えていない(あるいは返済が滞っている)ようならうーーぬと思う。
何とか残りの貯金で返せる額でよかったのですが、もし予定通り16,000円をちびちび返済していたら、残りの貯金で返せる額だったでしょうか?
2012年12月でほぼ完済、その時私は26歳(27歳になる歳)、社会人5年目でした。
無職になれない。転勤で遠くに住む旦那と同居できない。
私は結婚と同時に仕事を辞めてタイに住むことになりました。旦那の転勤のためです。
会社の規定というより、ビザの関係で家族は働いてはいけません。外国で外国人が働くということはなかなか難しいのです。
正確に言えば、色々あって結婚後も働いてから退職したのですが、繰り上げ返済をしていなければ同居できなかったかもしれません。
駐在期間は会社次第なところもあるので、妻にはよくわかりません。結果として、旦那は5年ほどタイに駐在、私は4年ほど住むことができました。1年くらいなら働き続けてもよかったかもしれませんが、別居婚5年はどう思いますか?
子供はどうするの?
少しデリケートな話をしますので、お気に触ったらすみません。
もうお互いアラサーだったので、子供のことも考えねばなりませんでした。
絶対できないとは思いませんが、一般的に年齢が上がれば上がるほど子供はできにくくなります。残酷ですが、20代より30代の方が妊娠しづらい。
別居婚5年後(=30代)に妊娠できたでしょうか?別居婚で妊娠できないとは思いませんが、確率は下がりますよね。
さまざまな事情で妊娠できないのなら仕方がない。お互いに子供ができる体ではない可能性はあります。年齢だって、たまたま結婚したタイミングが遅かったなら仕方がない。努力してもできるかどうかなんてわからない。
ただ、できなかった時に結婚当時の20代なら妊娠できたかもしれないのにとは絶対思いたくなかったんです。
奨学金関係なく子供より仕事ということで別居を選択する方もいるかもしれませんが、それはそれで、価値観や考え方の違いということで。
奨学金は子供の人生の選択肢を狭めるかもしれない。
と、奨学金を繰り上げ返済しなければ、私の人生の選択肢は限られていたかもしれません。
旦那は奨学金について何も言いませんでしたし、もしまだ何年分も残っていたら払ってくれていたかもしれませんが、妻が無職でも奨学金を払ってくれる旦那さんばかりではないですよね。
妻が無職でも何も言わずに払ってくれる人と払うの嫌だなと思っている人、どちらが多いでしょうか。
かといって、奨学金を借りて大学に行かなければ、就職することはできなかったし、旦那と出会うことも結婚もなかったかもしれません。
今時寿退社なんてしないと思っている人もたくさんいるでしょう。でも、女性にとって寿退社は現実的にあり得ることなのですよ。
寿退社することになったら、残りの奨学金は誰が払うことになるのでしょうか?
私は奨学金に助けられた身なので、「奨学金を借りないで」とは言えません。必要なら借りてもいいと思う。
ただ、独身時代に必死で返さないと人生の選択肢を狭めるかもしれないことは伝えたいです。
最後に、親に感謝。
大学に行かせてくれたこと、最低限の奨学金で済んだこと、社会人になってもパラサイトさせてくれたこと(笑)に関しては親に感謝しています。
親になった今、子供2人を大学に行かせて家を建てることがどれだけすごいことかよく分かる。
とはいえ、なるべく奨学金は借りないに越したことはありません。
本当は今すぐ宝くじ当てて働きたくないし主婦よりニートになりたい♡なんて言ってないで、今から節約と所得増加に努めようと思うのでした。
かなり長文になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
余談:奨学金を返したら将来のために投資しよう!
若いうちから少しでもお金の知識を持っておくことは、将来のためになりますよ。
ほったらかし投資術のように、時間を味方につける投資方法がオススメです!