私の実家が無くなることになりました。正確に言えば、売却予定なので別の知らない誰かが住むわけですが。
子供の視点から、実家が無くなることについて書いておきたくなりました。
写真は実家近くの神社ではなく、今の家から車で○○分のところにある本土寺という神社。
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なぜ実家が無くなるのか?
詳しい事情は省きますが、私の実家は私の父が勤めていた職場の近くにありました。両親ともに自身のルーツとなる土地は別のガチ田舎にあり、元々はその地の住人ではありません。
ゆえにわざわざ土地を買って一戸建てを建てました。
ガチ田舎あるあるなのですが、昔から住んでいる土地というものがありまして。
無駄に田んぼや畑を持ってます。
って書くと都会の人にとっては「うらやましい!お金持ちじゃん!!」と言われますが、耕す人がいない田んぼや畑は維持できないし、無駄に固定資産税がかかるだけだからね(涙)!
駅近に土地持ってて欲しかった(笑)。
話が逸れましたが、要は父は定年退職を迎え、実家に住む理由がなくなったので元々の土地に帰ることにしたのです。
実家を処分するメリット
- 固定資産税や維持費がかからない。
- 空き巣の心配がなくなる。
- 草木の手入れをしなくてもよい。
- 売却したお金を別のものに当てることができる。
- 早く処分したほうが、手にするお金が大きい。
のが実家を処分するメリットです。
築20年ほどの家でしたが、1,000万円程度では売れた模様。
田舎の、新しくはない家としては上出来ですね…!
実家がなくなるデメリット
寂しい。
住んでいた家がなくなるのは寂しいです。私自身は10年も住んでいない土地なのですが、一番住み慣れた土地ですし、方言も未だに話すくらいに愛着を持っている地でした。
今更別の土地に両親が住むとしても、そこは私の実家じゃないなーという印象です。
友達に会えなくなる。
当然ながら友達もいました。
今私が住んでいる千葉からはすぐに行ける距離ではありません。実家に帰ったついでに友達の家に行くことができなくなってしまいました。SNSで繋がれる世の中とはいえ、なかなか会えないのは寂しいです。
私の故郷やルーツはどこ?
今に始まった話ではないですが、私は土地を転々としてきました。
特に高校を卒業して家を出てからは4回引越ししてます。実は千葉もいつまで住むやらわからない。それでも実家がそこにあると私の故郷なんだと思えました。
「実家が無い」とは、私の故郷が無くなってしまうのですよね。
実家は負の遺産になるかもしれない
実家をどうするのか?は、いつか直面する問題です。
私の親も、祖父母が住んでいた山奥の築100年(!)の家をどうするか悩んでいます。
買い手がいない、古くて売却もできなくなる前に、実家を売る決断をした両親は私たち子供に負の遺産を残さないようにしてくれたのです。
とはいえ、実家が無くなることが寂しくてたまらない
私の中で賃貸より持ち家願望が少し高まったような気がします。
住み慣れた土地に落ち着きたい。できれば子供に一生付き合える幼馴染を作ってあげたい。子供が巣立っても帰ってくる場所を作りたい。という気持ちが強くなりました。
生まれ育った家が無い私は「幼馴染」という言葉に憧れています。
家を購入するなら、処分まで考えておかねばならない
私の実家が築20年でもそこそこの価格で売却できた理由は、あらかじめ処分まで考えて購入したからです。
いつかは故郷に戻ろうと思ってたんですよね…。
子供に家を残すつもりならいいのですが、子供が家庭を持ったら自分の家が欲しくなると思うんです。
私の旦那は長男だから、実家から家がもらえる…かもしれませんが、もらえたとしても自分好みにリフォームするでしょう(もらえるかどうかは分かりませんし、あまり期待していませんが…)。
転勤、海外への移住も珍しいことではないのですから、実家は子供にあげればいいや〜という考えは、通用しなくなってきてますよね。