こんにちは。
年末年始、忙しいと言いながら合間で1冊本を読んでいました。
ツイッターで少し話したのですがこちらの本。
1/9までkindleで無料公開されています。(購入・ダウンロードすれば2/9まで読めます)
→終了しました。
現在進行形でほぼ専業主婦の私。2人目妊娠中ということもあり、もう少し専業主婦でいる必要がありそうです。
とはいえ、働くことに興味がないわけではなく、できる範囲で本当にほそぼそと在宅ワークというものをしています。お金は欲しいです(笑)。
既に専業主婦ですが何か働くヒントがあるかな?ということで、読んでみようと思いました。
気づいたら熱がこもって長い感想文になってしまいました。
Contents
正直すぎる感想から
正直な感想を申し上げると、現在専業主婦の人は読まなくていいと感じました。
そんなこと分かってる!のオンパレードです。
今は無料お試しと炎上効果(?)もあって広く読まれているようですが、若い独身女性向けに書かれた本で、「専業主婦になると将来こうなるよ」を説明しています。
「専業主婦はカッコ悪い」「専業主婦は罠」といった専業主婦に関するネガティブワードがたくさん出てきます。タイトルからして「2億円損する」ですから、覚悟の上ですが。
専業主婦になりたくてなったし幸せ♡という方にはあまり響かないでしょうし、仕方なく専業主婦になってしまって引け目を感じている方には不安を煽る内容でしんどかったです。
書かれていることは確かに真実ですが、この本を読んだら結婚も子育てもやめるか…と思わされます(苦笑)。
解決策も…おう…ということしか書かれていませんでした。普通の人には勇気がいります。
バリキャリ志向のエリートで仕事も子育ても全部手に入れるの!!と思っている女性のヒントにはなるのでは。
専業主婦になりたい人っているの?
「専業主婦になりたい人」「専業主婦に仕方なくなってしまった人」のイメージもかなり限定されていました。
本書によると、専業主婦になりたい未婚女性は3割いるのだそう。
専業主婦になりたいと思いつつ実際に専業主婦になる人はどれくらいいるのでしょうか。
そして、専業主婦の中でも、(2億円…とまではいかないかもですが)お金持ちチケットを捨てていると考えている人は多いはずです。
だから、ハンドメイド とか在宅ワーク などで少しでも稼ごうとしている主婦が話題になるわけで。
何のアンケートかは分かりませんが、「専業主婦になりたい」と書いた未婚女性の何割かは本気でそう思ってない(もしくは専業主婦を選ばない)のでは…。
「馬券当てたいな(買ってないけど)」と似た様なレベルではないでしょうか(私です)。
馬券当てたいって言ってる人が本気で当てたいと思っているかというとそうでもない。ビギナーズラックがこない限り、現実に当たる確率が低いし当たるまでにかかる費用(損する馬券や勉強代)がかさむことぐらい分かっているからです。必ず有力馬が優勝する世界でもないからね…。
同様に専業主婦になりたいってアンケート(?)に書いた人も、今の日本で本気で専業主婦になりたいと考えている人は一握りでしょう。
日本でも肩身が狭いですし、経済的損失が大きいことは普通に考えれば分かるからです。
私の(狭い範囲の)周りには「今は専業主婦だけど子供が大きくなったら正社員になりたい」「仕方なく専業主婦にならざるを得なかった」という人ばかりです。
専業主婦に仕方なくなってしまった人
私は専業主婦ですが、正直専業主婦は勝ち組とは感じません。むしろ負け組だとすら思います。この本に書かれている内容と全く同じ理由です。
私も「専業主婦に仕方なくなってしまった人」です。
日頃、仕事したくないとか子育ても家事もしないガチニートになりたいとは思ってますけどそれはさておき(笑)。
この本では「共働きで消耗して仕方なく専業主婦になる」パターンにしか触れられていませんが、
私の(狭い範囲で)知る限り「仕方なく専業主婦になった人」のパターンはこれくらいあります。
- 転勤で住む場所を1年〜数年ごとに変えているから正社員になれない。保活も無理。急に任期が短くなることもよくある。
- 海外転勤で会社から妻の就労を禁止される(私はこのパターン。なぜ禁止かはここでは言及しません)
- 子供が病気でサポートせざるを得ない。病気なので保育園に入れられない。
- 親の介護。老人ホームの空きが無い。
- 外食産業に勤めていたが土日休みが取れない(土日保育園に入れられない)ので退職。
- 自身が病気で働けない。
(他にもあるでしょうけど、省略)
解決策がいくつか提示されていますが、上記に当てはまる人の解決策ではないように思いました(おそらく筆者の中では想定されていないので)。
賢い女子は転勤族と結婚しないとか、フリーエージェントになるとか、親の介護も子育ても外注…できたらみなさん苦労しないわけです。
専業主婦になるという選択
少しばかり私の話を。
海外転勤で専業主婦になった私ですが、その選択自体は全く後悔していません。
旦那は(結婚前から)約5年、私は結婚後半年を経て約4年タイに住みました。
子供ができたのは一緒に住んだからです。(同居してもできない可能性はありますが、少なくとも会える距離にいなければ子供はできないという意味ですよ)
仕事(私の収入)を取っていたら、つまり結婚4年後夫婦が30代を過ぎてから子供を作ろうとしたら、子供はいなかったかもしれません。
子供ができるのはよくも悪くも奇跡とタイミング。2億円と奇跡、どちらが大切でしょうか。
2億円と答える人、子供と答える人、どちらも正解です。
厳密に言えば、海外転勤先でも諸々の手続きを踏めば働けないわけではありません。
それがどういったものかを説明すると1記事書けるので書きませんが、大半の駐在妻(専業主婦)が仕事をしないのはハードルが高すぎるからとだけ触れておきます。
フリーエージェントもどきの私
本書では、好きなことでフリーエージェントになることが推奨されています。
ほぼ専業主婦のようなものですが、私は在宅で子育てしつつフリーエージェントもどき…というかつま先を突っ込んでいる状態です。これをフリーエージェントと呼んだら笑われるレベルです。
稼働時間は1日1時間か数時間、取れない日もある。
それでも締め切りというものがありまして、まずい時は子供の相手をしている場合ではありません。
テレビに子守をさせつつ、パソコンで記事を書いたり、外出先で子供がご飯を食べている隙にメールを打つこともあります。寝かしつけを旦那に頼んで隣の部屋でパソコンを開いていることもある。
望んで始めたことだし、仕事は楽しいけれど、月に数日は「これでいいんだろうか」となるのですよ。
電車の中で子供が寝たので、必死で記事作成をしていたら、隣に座ったおじさんに「スマホばかり見てたらだめだよー」と言われたことも。寝てるときがチャンスなんだよ!とか、これでも仕事なんですけどとか言いたかったけど我慢我慢。
もっと働いている人は毎日葛藤されているのでは。
預ければいい?正社員と同じくらいかそれ以上に働いているフリーエージェント
子育てと家事に追われて外出先や深夜も仕事をするフリーエージェントと会社で仕事をする正社員、どちらがいいのだろうかと考えることがあります。
(どちらも正解はないよね)
少なくともウェブライターって、好きなことを自由に書けるわけではないのですよ。
一つだけ「専業主婦は3億円損する」に賛成できること
「専業主婦はいいことない」と聞かされ続けた最後に、やっと著者に賛成できる話がでてきます。
今の日本に必要なのは「はたらきながら子育てできるし、こんなに幸せ!」というロールモデルだというところです。
これからの時代、はたらきながら子育てできるし、こんなに幸せ!な共働き夫婦が増えてくれることを祈ります。
ついでに言えば、専業主婦も共働きもしんどくない世の中にしてほしい。
専業主婦の生き方もワーキングマザーとしての生き方も両方尊重されるようになってほしい。
どちらかが間違ってるとか可愛そうと思われるのはうんざりです。
まとめ
- 真実を書いた本だとは思うけど…私には合わない
- 既に専業主婦の人、あるいは子供ができても働きたいけど仕事をセーブしたい人には向かない
- バリキャリでフリーランスの人は勇気づけられる…かもしれない
- リアルすぎて辛い真実が書いてある
本筋から離れますが、一番合わないなと思ったのが、
「60歳現役まで働いて退職金を受け取って悠々自適の生活をしたい日本人はいません」というところ。
私、今すぐ家事も子育ても仕事もしなくていいガチニートになりたい。(買ってないが)宝くじで2億円当てたい。リタイアしたい。
好きなことで働いたとしても、本当に100%好きなことをしていいわけではないよね。人にダメ出しされて変な方向にいくことだってあるし、どうすれば人に受け入れられるかを考えないといけない。SNS映えする写真の撮り方も考えてる。あと、好きなことでも締め切りは無い方がいいでしょ?
みんなそんなに働きたいの(笑)?今すぐ(買ってないけど)宝くじ当てたい!!
と思っているグータラな私には向かないです。はい。
もやっとした人はその不満、【不満買取センター】
【2/4追記】
ただの感想垂れ流しのつもりが、ご紹介いただきました。ありがとうございます!
最後のまとめが爽快なので、是非こちらも読んでみてくださいね!本を読んでもやっとした人におススメな記事です。
全く宣伝にならない感想のつもりで書いたのですが、おかげさまでSNSで何件かシェア・共感いただき嬉しいです。ありがとうございました。
もし読んでみたいと思った方がいたらこちらからどうぞ。(無料期間はすでに終了しています)