さて、表題の通りなんですが、3月末をもってインハウスライターを退職しました。
早すぎ!
という声が聞こえてきます。私もそう思いますし自分が一番びっくりしてます。
1月頃までは「ここで3年は勤めたい」って思ってましたから。
退職に至る経緯と私の今後について、自分のためにまとめておきます。
アイキャッチおよびトップの写真は前職の仕事始めの日に撮ったもの。記念日にはフィルム写真で撮影すると感慨深い写真になりますな。
退職理由の話
2020年9月〜BtoBマーケティング系のメディアで、インハウスライターを始めました。
私はBtoBマーケティングについて何も知らない状態で入社したため、BtoB業界のことも弊社製品ですら何なのかよくわかっていませんでした。
それを埋めるために、本を読んだりウェビナーを視聴したり……できることは必死でやりました。
就業時間以外でも勉強してたので、フルタイムではない給料には全く見合ってなかったと思いますが(苦笑)、私の目的は成長だったのでお金のことはどうでもよかったんですよ。
もっと言うならば、目的は「フリーランスでは得られない経験をすること」でした。
しかし、もっと学びたい!あれもしたい!欲のせいで求められていることが合わなくなってきているのを感じていました。
これ以上は成長しない気がして退職を選んだのです。
入社半年で「これ以上は成長しない」って生意気にもほどがありますね…。わかってます。
自分で言うのもなんだけど、会社が求めるレベルには達してしまってたので、次の課題が無いと続けられなかったのです。
会社や仕事は私のキャリアを実現するために存在していませんし、会社が私にやってほしい仕事と、やりたい仕事が違うなら仕方ないことでした。
とりあえず給料もらえればいいや〜と思って入社したなら、続けられたんだと思います。
でも、それなら勉強しなかったから、前職が求めるレベルに達しなくてクビになってたかもしれないなぁ(苦笑)。
フリーランスで得られない経験って何よ?という話
私は出版系や制作会社、事業会社など「雇われライター」をせずにこの世界に入ってフリーランスをやっていました。
「書いていたブログがきっかけでライターになりました」
と話すと大抵の人は「すごいですね」って言ってくれるのですが、去年そのことに危機感を持つようになったのです。
危機感を持った理由は2つです。
まず1つはコロナの影響やもろもろが重なり、一度ほとんどの仕事が無くなったこと。
慌てて営業をしたものの、全然ダメでした。
もう1つは「プロライター道場」という講座で出会ったみなさんの存在です。
プロライター道場に関しては、こちらを。次の準備もあるとかないとからしいので、興味ある人は主催者のSNSをフォローするといいかも。
講座の内容もよかったのですが、何よりここで出会ったみなさまが本当によかった。
ライターとして全然ダメだと目を覚まさせてくれたんです。
はっきり言って、去年の6月頃までは自分のことを「ライターとしてそこそこ上手くやってる。実力ある」って思ってたんですよ。なんと烏滸がましいことか(笑)。
それをね、プロライター道場はポッキリ折ってくれたんです。
受講生のレベルが高すぎて、私は下オブ下でした。みなさんの課題を読めば誰でも分かるレベルです。
良くも悪くも講師は正直でお世辞なんて言わないから、卒業課題では厳しいことを言われます。
もうね、なんてレベルが違うところに来てしまったのかと思いました。
今思えば、プロライター道場はつらかったです。
(一応言っておきますが、講師や受講生はみないい人で、受講内容自体はどれも参考になりました。
講師が厳しいことを言うのは受講生のためですよ。ありがとうございました。
実力ある方はちゃんと褒められていますからね…!)
当時は信じてた人とあれこれあったし、コロナで世の中は暗いし、仕事は無くなるし、毎日書類書いて面接受けてもダメだし、自信はポッキリ折れてしまって人生終わりだと思ってました。
こんなダメな自分でもさ、生きていかないといけないんですよ。
でも、どうしたらいいかさっぱり分からなかった。
道場の講師の一人が「成長したければ就職して編集側に行きなさい」と言っていたのが印象に残っていて、素直に従ってみることにしました。
「書いたブログがきっかけでライターになった」私は、会社員ライター・編集の経験が必要だと感じたのです。
フリーランスは自分のレベルに合った仕事しかやってきませんが、会社員は少し背伸びした課題もやってきます。レベルの高いライターならフリーランスになってもやっていけるのでしょうけど、私のような何の経験もスキルも無い人は修行しないといけなかったのです。
ライター道場でレベルが高い人たちにほぼ共通していたのは、出版・制作会社・事業会社など、会社で雇われて文章を書いた経験があることでした。
(無い方もいましたが、どこかで指導をされた経験があったのではないかと思ってます)
私が前職で目指していた「フリーランスでは得られない経験」とは「就職して編集部側に行くこと」でした。経験薄いままでもなんとか就職できる可能性があるうちに(針の穴を通すようなものだったけど)、何とかして就職したいと思ってました。
前職では私の求めていることと少し違ったのですよね。
いや、正確に言えば、違うことに気づいたのは今年に入ってからでした。
というのも、私はやりたかったことや自分の課題が全然見えてなかったんです。
前職でお世話になったみなさんには、本当に悪いことをしたと思っています。
でも、前職の経験があったからこそ、本当にやりたかったことが見えました。
BtoBマーケティングや前職で取り扱った製品の知識を必死で得たから、今の仕事に就けました。
ここがゴールではなく、ただのスタートなのですけど、ようやくスタートまでたどり着けてよかったです。
プロライター道場を通じて出会ったみなさん、前職の同僚、当時あったあれこれにさえ感謝したいとすら思います。
コロナが無かったら、仕事があったら、ライター道場に参加しなかったら、一生勘違いして生きていくところでした。早めに勘違いに気づけてよかったです。
これからどうしていきたいの?という話
3月末で退職、ご縁がありまして4月からの仕事が決まり、現在は某金融系Webマーケターをしています。
と書くと、順調に決まったように思うでしょうけど、仕事の合間に応募・面接するのは大変だったし、落ちた数は覚えていません。……3桁は行ってないでしょう。
この話はあまり書かない方がよさそうなので、いつかお会いした時に話します(笑)。
「ライターになりたいのではないの?」「なんでマーケター?」という声が聞こえてきそうですが、ライターは書くだけではダメだと思ってます。
ライターと聞いてほとんどの方がイメージするのは「面白く分かりやすい文章を書ける」人だと思いますが、それだけでライターとして生きていくのは私は難しいと感じてます。
私が考える「ライターに必要な能力の一部」を挙げておきます。
- 取材力
- 企画力
- インタビュー術
- コミュニケーション
- SEOの知識
- Webサイト・メールの効果分析
- 製品・ジャンルの知識
- 顧客理解
- 編集スキル
- セールスライティング
- Webマーケティング
- SNSマーケティング
クラウドソーシングでコピぺ納品して生きているライターなら上記の能力なんて不要です。
でも、私は一生ライターとして生きていたい。この世界で生きていたいんですよ。
この世界で生きるには、Webサイト制作の上流から関わる経験が必要だと思ったのです。
(一応言っておくけど、上記の力を完璧に全部身に付けるのはちょっと無理だと思います 笑)
前職はライターだったのですが、ライターだと書くだけになってしまい、効果分析や制作会社との打ち合わせなど、上流から関わるのが難しかったのです。(上流という言葉は好きではありませんが、上手く表す言葉が分からないのでこの言葉を使わせてもらいます)
書くだけならフリーランスでいつでもできる。上流に行きたければ会社員のほうが行きやすい。
だから、あえて書かない道を選びました。
現職は恐ろしいくらい「やりたいこと」に一致しました。
オウンドメディアのディレクション、GAやサチコを使った効果分析、MAツールの運用…特に私はこの3つがしたかったのですよ。ご縁があるなんて奇跡でしょ(笑)。
さらにいえば「やりたいこと」を極めて、次の仕事に生かすことが目的です。
派遣社員なので期限が決まっています。
運がよければ社員になれる可能性も0ではなりませんが、その道はほぼ0に近いものです。
次の転職では必要とされる、あるいは自分から仕事を作れる存在になりたいです。
もっと大きいこと言っちゃうと、正社員になりたい。
自分の経験・ブランクありまくりだと正社員への道は果てしなく遠い道だと知りました。
これから頑張らねばです!!!
3,500字も書いても3分の1も伝わらない
ここまで書いて、3,500字なんですけどね、何にも上手く伝えられてないと思います。
3分の1も伝わらないどころじゃない。たぶん1,000分の1も伝えられてないよ(笑)。
前職に就職したときにも言われたけど、フリーから会社員になると一部はいろいろ言ってくるんですよ。それに傷ついてた時期があったけど、流行の歌を借りるなら「うっせーうっせーうっせーわ」ですな(笑)。
全く理解できない人もいたでしょう。私は私の道を行く。あなたはあなたの道を行く。それでよいのです。
今回の決断で離れていく人もこれからも仲良くしてくれる方も、幸せな道が待っていますように。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
SNSもブログもそしてライター業もゆるゆる続けていきますので、仲良くしてくれるみなさまは引き続きよろしくお願いします。